沖縄本島南部で家を探したい。そう思っても、あまり土地勘がない人にとっては、住みたいエリアを絞るだけでも難しいと伺います。家族構成や車の有無によっても暮らしやすい地域が変わり、暮らしの中で何を重視するかによっても判断基準が変わると思います。
この記事では「豊見城市の住み心地と暮らしやすさ」についてご案内します。
弊社オーエンのおすすめ情報とともに、沖縄移住歴15年以上、ライターとして活動している「みやねえさん」の目線から、リアルな情報をお伝えします。豊見城市在住の方にとっても、新しい地域の魅力発見につながれば幸いです!
沖縄本島南部の中でも那覇市と隣接するアクセス良好な豊見城市(とみぐすくし)。那覇空港にも近く、那覇市内に通勤する人々が住居を構える那覇市のベッドタウンとして発展してきました。
市街地や住宅街を離れると畑や自然が広がる農村地帯でもあり、ちゅらトマトや葉野菜、マンゴーの生産が盛んな地域です。一部の地域には狭い道路が残り、多少の渋滞が見込まれますが、幹線道路が少しずつ整備されて、市内全域を通して居住エリア近辺にスーパーや公園があったりと、便利で暮らしやすい印象を受けました。
沖縄を拠点に活動するライター・編集者 みやねえです。それぞれの集落を実際に巡り、取材・調査しながら住民の方に伺った話も交えて、リアルな情報をお届けします。
那覇市のベッドタウン!学校や住宅が密集する豊見城市
豊見城市は那覇空港から近く、空港まで車で最短10分弱。市内から北上すると那覇市へ通じ、東側は八重瀬町、南側は糸満市と接し、沖縄自動車道の豊見城ICや豊見城・名嘉地ICがあります。東シナ海に面する平坦な沿岸部から、内陸部へ進むにつれて起伏が伴い、高台から見渡す市内の光景が爽快です。
那覇に近い立地の良さから那覇市内に通勤する方や、通勤や買い物に時短と効率を求める共働き世代に向いた地域だと感じます。また沖縄本島の中部や北部へも行きやすく、朝夕のラッシュ時は豊見城IC周辺や瀬長島入口、幹線道路の一部でやや渋滞するため、混雑する時間帯を避ければ、あまり支障を感じないと思います。
●豊見城市誕生までの歩み
昔は農村地帯であった旧豊見城村。当時は県内最大規模だった公営の豊見城団地、豊見城ニュータウンが整備されて、那覇のベッドタウンとして栄えてきました。豊見城村から町を飛び越えて単独で市制施行を実現し、2002年に『豊見城市』が誕生しました。
豊見城市の小学生男子バレーボールチーム「豊見城団地チャレンジャー」
豊見城市の大きな特徴は、子供が多いこと。総務省の発表によると、日本の全市区を比較したとき、15歳未満の人口割合が全国1位(日本人住民のみ)と2022年度の統計が出ており、豊見城市が今後実施していく子育て支援にも注目したいところです。
畑や自然を残しつつ、市街地を中心に密集する住宅街。市内には小さな公園やクリニックが多く、こども園や保育所、小中学校が近接しています。食料品の買い物に至ってはどこに住んでいても近くにスーパーがあったり、日常生活に不自由なく便利に暮らせる地域です。
暮らしやすさや住み心地、生活環境に何を求めるか。
沖縄移住を検討している方、県内から南部へ引越しをご希望の方など、自分たちの暮らしに合う地域を見つけて、よりよい暮らしを手に入れてください。
豊見城市内の小中学校・こども園・保育所、子育て支援について
豊見城市には小学校が8校、中学校が3校、県立高校が3校あります。
住宅が密集する地域にバランスよく幼稚園や保育所が設立され、市立の認定こども園と保育所が1ヶ所ずつ。私立の保育所や認可こども園が各15ヶ所以上、子育て支援センターが座安に1ヶ所。地区によっては保育所・こども園、小学校・中学校が近接していて、子育て環境に応じて市街地か、自然豊かな地域か。それぞれのメリットを活かしてください。
以下、豊見城市役所のホームページより
- 豊見城市内、市立小中学校一覧
- 豊見城市立幼小中学校通学区域について
- 豊見城市内、認定こども園・認可保育所・認可外保育所などの一覧
- 豊見城市の「子育て支援施設」について
- 豊見城市の「子育て支援」について
- 豊見城市の一時預かり保育事業について
- 豊見城市放課後児童クラブ一覧
- 豊見城市の「児童館・学童」について
- 豊見城市の出産・子育て応援給付金事業
- 豊見城市こども医療費助成制度
子育て支援に関するお問い合わせは、糸満市役所「こども未来部」へ。内容により「こども応援課」「子育て支援課」「保育こども園課」に分かれます。
豊見城市を5エリアに分類!各エリアについて詳しく説明します
同じ豊見城市といっても範囲は広く、地域によって特色や生活環境、利便性も変わります。そこで解りやすく、大まかに、以下5つのエリアにわけて紹介します。
Aエリア:豊見城、我那覇、宜保、上田
Bエリア:与根、田頭、名嘉地、伊良波、座安、渡橋名、翁長
Cエリア:豊崎
Dエリア:根差部、真玉橋、饒波、高安、長堂、金良
Eエリア:平良、高嶺、渡嘉敷、保栄茂
各エリアの特徴や特色、生活に紐づくスポットなど、「暮らしに役立つ情報」をお届けします。
高速道路やモノレールが近い、豊見城市の中心地!Aエリア「豊見城、我那覇、宜保、上田」
このエリアは、2019年に移転した『豊見城市役所』が建ち、この一帯が豊見城市の中心地です。市役所から北側が宜保と豊見城、西側が我那覇、南側が上田になります。沖縄自動車道の豊見城ICと豊見城・名嘉地ICが近く、高速道路の入口まで車で最長10分前後です。
Aエリアの学校は小学校が2校、中学校が1校です。宜保の上田小学校と豊見城中学校、豊見城のゆたか小学校です。豊見城市立上田こども園やゆたか認定こども園、そして『子育て支援センター まるしぇ』など、子育て関連施設が集まっています。
買い物に不自由せず、高速道路の入口や那覇市内も近い。立地に優れた便利で暮らしやすいエリアだと言えます。
豊見城交差点に建つ『豊見城市役所』。1階には豊見城市ふるさとハローワークが入っています。FMとよみが運営する売店『La・majun(ラ・マジュン)』では、ラジオ局の手作り弁当を販売し、これが何気に美味しく、地域のパン屋やお弁当屋から日ごとに仕入れた商品も並び、独特なオリジナリティを放っています。
市役所の向かい側、上田の『Aコープ とみえーる店』は農業協同組合のスーパーだけに、農産物産直コーナーが拡張されて、店内3割のスペースを新鮮な県産野菜が占める驚きの品揃え。野菜好きの方なら、嬉しさ倍増だと思います。
規模は小さめ「サンエーV21ぎぼ食品館」
ダイレックス 豊見城店
食料品は宜保の『サンエーV21ぎぼ食品館』もあり、幅広い商品が揃うディスカウントストア『ダイレックス 豊見城店』が意外と面白く、日用品の買い物に便利な店舗です。
豊見城中学校
上田小学校と上田こども園