2023.09.01

地元んちゅに聞いた、八重瀬町の暮らし〜八重瀬町観光協会 ユカさん&沖縄ガールズスクエア 岩渕さん〜

南北に細長く伸びる八重瀬町は、新興住宅街やスーパーが集まる北部の中心地と、海が近く自然が広がる南部で大きく特徴が分かれます。それぞれの集落を囲むようにサトウキビや畑が広がり、南北に伸びる県道507号線で中心地から南下しても車で約15分。ほとんど渋滞がなく、移動にも時間がかからない。賑やかな街と自然が寄り添う住みよい町です。

八重瀬町出身の八重瀬町観光物産協会に勤める仲里有加さんと、女性の起業応援コミュニティ『沖縄ガールズスクエア』を八重瀬町で運営する岩渕裕子さんに「八重瀬町の暮らしや住み心地」についてお話を伺いました。

北部の中心地と自然多き南部!八重瀬町のイメージについて

岩渕さん「3市1町と接する八重瀬町は、豊見城市・糸満市・南風原町・南城市と繋がっています。八重瀬町を南北に横断する国道507号線があって、北部は八重瀬町の中心地、南部は自然が多いです。」

ユカさん「もともと北部に旧東風平町、南部には旧具志頭村があって、2006年に2村が合併して八重瀬町が誕生したんです。那覇に近い北部と海に近い南部では特徴が分かれるかもしれませんね」

岩渕さん「ここ近年、東風平・屋宜原・伊覇あたりが賑わってきて、南部もそれぞれの集落に住宅街があって、サトウキビ畑や自然が多い。町内全域に緑が多い印象があって、それぞれの集落に農村公園があったり、大きな公園もありますね」

ユカさん「伊覇や屋宜原の新興住宅街に飲食店やカフェが増えてきて、家賃の相場が少しずつ上がっていると聞きました。道路が整備されて、今後も発展していく地域なので、これからも街の移り変わりを楽しみに、肌で感じていきたいですね」

3市1町と隣接する八重瀬町!主な交通手段について

ユカさん「小中学校には歩いて通学しましたけど、高校時代はバスを利用してました。八重瀬町の中心地、屋宜原から港川の向陽高等学校まで親に車で送ってもらったり、時間が合えばバスで帰宅する。当時は特に不便は感じていなくて、もともとあった住環境に合わせて交通手段を選択していた感じです」

岩渕さん「那覇空港まで近いし、沖縄自動車道の南風原南ICがある。高速に乗れば中北部へも行きやすく、南風原町を通って那覇市内へ通じているからアクセスはいいと思います。ただ八重瀬町に住むなら、やっぱり車は必要だと思いますね…」

ユカさん「那覇空港までは車で送ってもらうことが多く、タクシーだと3000円いかないぐらいだったと思います。高速道路を使えば北部まで行きやすい。逆にいえば、中北部に住む方も八重瀬町まで行きやすくなり、南部に訪れる機会があったら、ぜひ八重瀬町まで足を伸ばしてほしいですね」

八重瀬町での「食料品の買い出し」について

ユカさん「私の記憶だと、旧東風平町の頃はほとんど何もなくて、まだマクドナルドやケンタッキーがなくて、コンビニも少なかったんです。だから南風原町津嘉山のつかざんシティや豊見城市、場合によっては那覇市まで行ったり、今はほんと便利になったと感じますね」

岩渕さん「2006年に八重瀬町が誕生後、スーパーやチェーン店が増えて、2013年にはサンエー 八重瀬シティがオープンしたり。ここ15年ほどで八重瀬町の中心地は急成長してると思います。食料品の買い物だと、24時間営業のマックスバリュ八重瀬店が便利でダイソーも入り、主婦の味方ですね。笑」

ユカさん「あと『タウンプラザかねひで東風平市場は新鮮な鮮魚や野菜を購入できたり、かねひでブランドのドリンクが安くて、さんぴん茶のペットボトルが1本50円前後。県道507号線に面した立地もよく、駐車場の出入りがしやすいスーパーです。南部だと、港川に鮮魚店が集まっていて、たまにお刺身や天ぷらを買いに行ったりします。具志頭には南の駅やえせの敷地内にJAマートぐしちゃんがあったり」

岩渕さん「八重瀬町は国道507号線を南部から北上しても、北部まで15分前後。だから南部から中心地へ買い物に行くのも不便を感じないと思います。しかも、ほとんど渋滞しないという。あと南風原南ICの近く、地元で栽培された野菜を販売するあぐりハウスこちんだにもたまに行きますね」

急な発熱や体調不良!八重瀬町内の「病院」について

ユカさん「八重瀬町の総合病院といえば、南部徳洲会病院ですね。病院までは1日に4便の送迎バスが運用していて、町内全域から乗車できます。八重瀬町で盛り上がりをみせる伊覇・屋宜原・東風平に小さなクリニックが点在してるので、それぞれが自分に合った病院に通っていると思います」

岩渕さん「歯医者や動物病院もあり、産婦人科は『空の森クリニック』がありますけど、糸満市にある『かみや母と子のクリニック』まで通ってる方も多いようです」

地域のコミュニティや人との繋がり!八重瀬町の住みやすさ

ユカさん「近所の方からよく野菜をもらいました。自宅の庭で家庭菜園をしたり、趣味の一貫として畑で自家栽培してる方もいて、大量に収穫できても商品として売るわけではないから捨てるのはもったいないと。特にピーマン… 八重瀬町の特産でもあるピーマン。よくもらいましたね」

岩渕さん「あるある… ピーマン、よくもらいます(笑)。私の場合は、女性の起業をサポートする立場としてよく聞くのが、地域で新しいことを始めようとする志を持つ人が個々に活動しながら、横のつながりやコミュニティを通して地域の人たちとも一緒に活動したいと話す方が多いこと。そういう方たちが動くことで、さらに八重瀬町が住みよい地域になったら嬉しいなと思ってます」

ユカさん「八重瀬町って地域資源が豊富ですよね。八重瀬町観光物産協会で働いてみて、改めて気づくこともありました。自然が豊かだし… そうそう。インスタグラムで#八重瀬タグラムというハッシュタグがあるんです。気づいたら自然と投稿数が増えていて、少しずつ盛り上がってますよね」

岩渕さん「あれ、いいですよね。一番の資源は、人だと思うんです。生きがいを求めて自分が好きなことで起業したり、思いが強いというか、心の豊かさを持ってる方が多い。個々が活躍することで八重瀬町の魅力を発信できる。でも何かあったら一緒にやろうよと。緩やかに繋がり、でも手綱は離さず、長く細く繋がるコミュニティを目指したいですね」

八重瀬観光協会
業務時間:平日8:30~17:15 土日祝日:休み
沖縄県島尻郡八重瀬町字具志頭659番地

女性の起業応援コミュニティ 沖縄ガールズスクエア
島尻郡八重瀬町字仲座834-2

岩渕さん、ユカさん、インタビューご協力有難うございました!

取材・執筆
OKINAWA GRIT みやねえ さん


[沖縄と東京を拠点に活動]沖縄のライター・編集者チーム「OKINAWA GRIT LCC.」代表。インタビュー取材・撮影・編集、SNS運用、ディレクションなどを担当。 週に1度、映画館で最新映画を観ています。
OKINAWA GRIT

 

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